鉄と竹炭を配合し生態系の活性化を目的とした商品「チャコールアイロン」 滋賀県立大学で実証実験中です!
日本沿岸海域において、海藻群落が消失する磯焼けと呼ばれる現象が生じています。磯焼けの発生要因としては、溶存鉄の不足などの要因により磯焼けは発生すると考えられます。
自然界においては森林の腐植土中に含まれる腐植物質(フルボ酸、フミン酸)が鉄イオンと結びつき、溶存状態で川から海へと運ばれ、植物性プランクトンはそれを吸収することができます。
海水中の鉄濃度の低下は、このフルボ酸鉄・フミン酸鉄の供給量が、護岸工事やダム建設といった人為的な原因で減少することによって生じ、これが海藻群落の消失へとつながると考えられています。
また、近年では地球温暖化が問題となっており、日本政府では2020年に1990年比25%の温室効果ガス削減を目標としています。
約20年前のアメリカの海洋学者ジョン・マーチン博士の研究によると30万トンの鉄を植物性プランクトンの増殖100%利用できたら毎年蓄積される二酸化炭素の半分以上に相当する約65億トンを有機物や酸素に変換できる[21t(co2.t/Fe.kg)]という試算を出しています。文献1
日本の場合、CO2排出量は約12億トン/年であるから約6万トンの鉄が必要となります。(日本の人口を1億2千万人とすると0.5kgFe/人となる。)
文献1:畠山重篤、鉄が地球温暖化を防ぐ。2008年
チャコールアイロンは国内の間伐した竹を炭化させた竹炭を使用
さらに、放置竹林が問題となっており、以下のような悪影響が考えられています。
1.放置竹林の竹の根は周囲へと浸出し、そこに生育する樹木の健全な成長を阻害します。
2.多くの植物は竹より背が低いため陽光を遮られ、やがて枯死していきます。
このような被害を防止するには、竹林の間伐が必要です。
チャコールアイロンは国内の間伐した竹を炭化させた竹炭を使用しています。
チャコールアイロンの仕様
成分: 鉄、竹炭 高炭素セラミックなど
性質: 鉄イオンの溶出
効果: 生態系の活性化による水質改善、土壌改善、ヘドロの減少、魚介類の増加等
効果の表れる目安時間: 半年~1年間
設置の目安:
レンタン型: 半径約1~3m程度 (約一個/10㎡)
ブリケット型: 半径約10~30cm程度 (約40個/10㎡)
有効期間:
レンタン型:約5年
ブリケット型:約3年
設置深さ: 水深10m程度まで
設置場所: 湖沼、池、河川、浜辺、田畑 等
チャコールアイロンのメカニズム
炭は鉄より電気陰性度が高いため、鉄イオンを溶出させます。
植物性プランクトンは鉄イオンを吸収することにより、リンや窒素を体内に取り込むことができます。
植物性プランクトンの増殖に伴い、水中生物の増殖となり、生態系の活性化となり水質の浄化につながります。また、CO2の固定にもなり、地球温暖化防止に寄与します。
チャコールアイロン施工後の環境変化(広島市:京橋川)
チャコールアイロン CL:50個 CB:300個 設置
滋賀県内では、「チャコールアイロン」の実証実験を滋賀県立大学との共同研究事業として実施致しております。
→特定非営利活動法人「自然の恵み」会員募集のお知らせ
by shizen-megumi
| 2010-11-01 18:15
| チャコールアイロン
NPO法人 自然の恵み
代表理事:小野元嗣(おのもとつぐ)
おうみ未来塾11期生
滋賀県における地域循環型社会形成事業(環境保全・雇用創出・人材育成・地域活性化)など、持続可能な街づくりそして、これからの子供たちのために!
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